白き旋律
12.最後の曲
「最後の…曲?」
「そう…。司のね。」
「え!?蓮上司…の曲…?」
「この曲は司が作った最後の曲なの。」
「…。」
だからか…
だからあんな風に切なげに…
「司が死んじゃった後に出てきたの。この曲。
司が出発する前に書いたみたいでね。
司のピアノに置いてあって。
私、司の部屋には司がいるときしか入らなかったから…
気付かなかったの。」
「そう…だったんだ…。」
言葉に詰まる。
何も良い言葉が浮かんでこなくて妙に焦る。
それでも言葉を続ける紀紗。
「そう…。司のね。」
「え!?蓮上司…の曲…?」
「この曲は司が作った最後の曲なの。」
「…。」
だからか…
だからあんな風に切なげに…
「司が死んじゃった後に出てきたの。この曲。
司が出発する前に書いたみたいでね。
司のピアノに置いてあって。
私、司の部屋には司がいるときしか入らなかったから…
気付かなかったの。」
「そう…だったんだ…。」
言葉に詰まる。
何も良い言葉が浮かんでこなくて妙に焦る。
それでも言葉を続ける紀紗。