白き旋律
17.そしてようやく君へと
ついに…
言ってしまった…
そのせいで冷たい沈黙が俺たちを包む。
「紀紗…?」
「…。」
「混乱させてごめん。
留学行くのに、今さらなんでこんなこと言うんだよって思うの、当然だと思う。
だけど留学前だからこそ…
紀紗がそばにいる今だからこそ、言っておかなきゃならないって思ったんだ。」
「…。」
「俺が今まで、紀紗に言ってきたことになんの嘘も偽りもないよ。
紀紗の曲を側で聴きたい。
紀紗の切なさをなくしたい。
紀紗の笑顔をずっと見ていたい…
こんな気持ちは全て、
紀紗を好きだって気持ちから生まれていたんだ。
でも、紀紗が俺の気持ちを知ったからといって、別に今のこの関係を壊そうとは思わない。
ただ、この気持ちを知ってもらいたかっただけなんだ。
だから、紀紗にはそんなに重く捉えないでいてもらいたい。
でも、なんか寂しくなったり、心細くなったりしたときは、
俺がいるってことを、思い出してくれればいいと思ってる。」
ずるい…言い訳かもしれない。
自分の気持ちだけ伝えて…終わらそうとしている…自分。
言ってしまった…
そのせいで冷たい沈黙が俺たちを包む。
「紀紗…?」
「…。」
「混乱させてごめん。
留学行くのに、今さらなんでこんなこと言うんだよって思うの、当然だと思う。
だけど留学前だからこそ…
紀紗がそばにいる今だからこそ、言っておかなきゃならないって思ったんだ。」
「…。」
「俺が今まで、紀紗に言ってきたことになんの嘘も偽りもないよ。
紀紗の曲を側で聴きたい。
紀紗の切なさをなくしたい。
紀紗の笑顔をずっと見ていたい…
こんな気持ちは全て、
紀紗を好きだって気持ちから生まれていたんだ。
でも、紀紗が俺の気持ちを知ったからといって、別に今のこの関係を壊そうとは思わない。
ただ、この気持ちを知ってもらいたかっただけなんだ。
だから、紀紗にはそんなに重く捉えないでいてもらいたい。
でも、なんか寂しくなったり、心細くなったりしたときは、
俺がいるってことを、思い出してくれればいいと思ってる。」
ずるい…言い訳かもしれない。
自分の気持ちだけ伝えて…終わらそうとしている…自分。