白き旋律
* * *


翌日の放課後も俺は8番練習室にいた。
みんなを引き連れてだけど。


「悪ぃ。俺、今日弟の迎え行かなきゃなんないから、先帰る。」

「おぅ!!お疲れ!!」

「また明日ね。悠夜。」



* * *


「珍しいな。悠夜がお迎えとかって。
弟いくつだっけ?」

「確か、幼稚園の年中に弟が1人いたと…。」

「もう1人は中1だっけ?」

「そうだ。」









「あのさ!!あたし、紀紗と2人っきりで話したいことがあるんだけど。」


美咲が沈黙を破った。

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