君と生きる【実話】


光星とは、それなりにうまくいっていた


光星は、今でいうオラオラ系であり、ツンデレ


強引で強気で、自分の意志を貫き通す


その半面、寂しがりやで一人じゃいられない


そんな人


束縛もすごいけど、それにも慣れてきた自分がいた



光星はまだ前の奥さんを忘れていない


でも、瑠奈のことを好きになっている


でも、瑠奈には他に好きな人がいる


そんな気持ちと葛藤してる光星にも気付いていた



気付かないフリを続ける瑠奈




愛されたいけど


見返りを求めてほしくない




愛されたいけど




愛せない






―‥



「瑠奈、よく光星といれるよな」


光星が仕事でいない時に遊びにきていた大貴が、感心したように言った


「なんで?」


「あいつ、あんな性格だろ?付き合う女はいつも泣いてたよ」


大貴は苦笑いを浮かべながら、隣にいた秀に視線を送る


「あ〜たしかに。かなりの俺様だからな。でも、瑠奈にはなーんかちげーんだよ」


「俺もそれは思う!あいつ優しくなったよな」


「そうそう!すげー大事にしてるんだよ」


そんな話で二人は盛り上がっていた



今よりひどいなんて、よっぽどだったんだな‥


でも、なんだかんだ瑠奈には優しいし甘いから、女には優しいのかと思っていた


「変えたのは瑠奈じゃなくて、大切な人を失った現実じゃん?」


盛り上がってる二人に水をさすように、瑠奈は言った


「それもあると思うけど、離婚して女遊びばっかしてた光星を変えたのは、間違いなく瑠奈だよ」


自信満々に言い張る大貴に、頷く秀


光星達の仲間意識は強い




そんなみんなを見てると、地元の仲間を思い出した




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