俺だけの愛しい妹
「これ、なに?」
愕然とする顔。
「俺と結菜の“愛の部屋”」
にこやかに答える俺。
愛の拷問部屋。
俺の結菜。
可愛いい可愛い“猫”。
俺の言うことだけ聞けばいい。
「なんで?」
なんで?
それはもちろん
「愛してるからだよ」
それしかない。
「はずして………」
縛られてる紐のことだろう。
「それは無理だよ」
「なんで??」
決まってるじゃないか
「ほかの男を好きになっちゃうだろ?そんなことないように、俺が教えてあげるよ」
瞳から涙が流れている。
結菜、泣かないで……
これも全部、俺のためであり、
お前のためなんだから。
俺は立ち、結菜に歩み寄る。
顔がひきつる結菜。
「怖がることはないよ。ただ少し我慢すればいいだけだから」
結菜の口に布を入れる。
「んー!!!!」
声にならない叫びをあげている。
これで、叫ぶこともない。