わがままモデル王子は危険な香り
「こんにちは」
私は大きな花束を持って病室の扉を開けた
少しふくっらした桜稀さんが笑顔で私の顔を見てくれる
今日は桜稀さんのお見舞い
もちろんママには内緒
バイトが遅くなるってママには嘘をついた
桜稀さんはまだ入院してる
拒食症だったんだって
多田野先生のストレスから食事がのどを通らなくて
入院した当時は大変だったみたい
今はすっかり元気になって
私は週に一回のペースで桜稀さんに会いに行っていた
「あ…指輪ですか?」
桜稀さんの薬指についているダイアに目がいった
桜稀さんは左手の薬指を見ると、幸せそうに微笑んだ
「恵(めぐむ)がね、くれたの」
恵さんとは、王子が『山崎』と呼んでいた男性のことだ
「ずっと好きだったって言ってましたよ」
私が椅子に座りながら言うと、桜稀さんが驚いた顔をした
「え? 恵がそんなことを?」
「はい! 多田野先生と結婚するって決まった時は
桜嗣を呼び出して、一晩中飲み明かしたって」
「嘘! 私、聞いていない」
私は大きな花束を持って病室の扉を開けた
少しふくっらした桜稀さんが笑顔で私の顔を見てくれる
今日は桜稀さんのお見舞い
もちろんママには内緒
バイトが遅くなるってママには嘘をついた
桜稀さんはまだ入院してる
拒食症だったんだって
多田野先生のストレスから食事がのどを通らなくて
入院した当時は大変だったみたい
今はすっかり元気になって
私は週に一回のペースで桜稀さんに会いに行っていた
「あ…指輪ですか?」
桜稀さんの薬指についているダイアに目がいった
桜稀さんは左手の薬指を見ると、幸せそうに微笑んだ
「恵(めぐむ)がね、くれたの」
恵さんとは、王子が『山崎』と呼んでいた男性のことだ
「ずっと好きだったって言ってましたよ」
私が椅子に座りながら言うと、桜稀さんが驚いた顔をした
「え? 恵がそんなことを?」
「はい! 多田野先生と結婚するって決まった時は
桜嗣を呼び出して、一晩中飲み明かしたって」
「嘘! 私、聞いていない」