わがままモデル王子は危険な香り

達明の恐怖

『莉緒、会いたかった』

真っ暗闇で、私の手を強く掴んできた

「やだっ、やめて」

『もう、離さない
今度こそ、君を閉じ込める』

腕を引っ張られた

抜けるんじゃないかってくらい強く


やだ

やめて

私はもう達明なんて好きじゃない

怖い

もうやだよ

こんなの嫌だ
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