全て初めてだった

1年1組

「はあ……やっとついた!!美輝、絶対に方向音痴やろ??」

1年1組と書かれた紙が扉に貼っている教室の前にやっとの思いでたどり着いた二人。祐は決めつけた態度で美鶴輝に聞いてくる。

「そんなことない。この案内図が分かりにくいだけ。」

美鶴輝は案内図を上に上げ、言い返した。

「関係ないな。美輝が方向音痴なだけや。」

「だー「お前等うるさいんじゃ!!」

美鶴輝が祐に言い返そうと口を開いたと同時に教室の扉が開き、若い男の人の怒鳴り声によって美鶴輝の言葉は遮られてしまった。
と同時に美鶴輝と祐は急に聞こえた怒鳴り声に驚き、動くことを忘れて固まってしまった。

男「お前等、1年1組の生徒か??」

教室の中から若い男が聞いてきた。
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