可愛い姫と池田兄弟



だから…



「頑張れよっ!

じゃあなぁ!」


「えっ、あ…うん、またね!」




俺は伊吹に背を向けた。


そっと手で目を押さえた。



我慢してた分が溢れ出てくる…



恋の辛さを知った…


でもその分、


恋の楽しさも知ったよ。




最高だった…。

きっといつになっても忘れない…だってこんなにいい恋をしたから。




あぁぁ〜……


これからは伊吹と結兄のツーショットかぁ〜



慣れるまでどれくらいかかるかなぁ……1ヶ月…2ヶ月…3ヶ月……


でも、意外と1回見ちゃえば慣れるかも。


そう思った時の俺の顔は微妙に笑ってた…







「なんだ…もっと号泣してると思ったのにー。」


この声は…


「なんだよ…星、」

「したんでしょ?」

「まぁな…」


見事に振られたけど。



「そっか、よく頑張りましたー」

「はっ!?
ばっ!!やめろって―…」



幼稚園児ぐらいの子供をあやす口調で言いながら頭を撫でられた。


馬鹿にしてやがる…



でもまぁ……



悪くはねぇーか。









< 131 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop