歩幅
「唯人さんに言わないと...」


「そうだね。ありがとう、叶。」


そう言ってユキは帰っていった。


知らなかった。


ユキがこんなに辛い事を一人で抱え込んでいたなんて。


それに早く気づけなかった私は罪悪感でいっぱいになった。



「ごめんね....


ごめんね....


ユキ...」


私は一人で泣いていた。
< 39 / 43 >

この作品をシェア

pagetop