キャンディ
店内の奥にいる、お客さんらしき女の人がこっちを見ている。
いつもなら「あの人かっこよくない?」とか、慶にぃを見て言ってるのかと思うけど…
そんなんじゃない。
年齢もそこそこの上品げな1人の女性。
何より、慶にぃではなくあたしを見てる気がする。
何だろう…
知り合いのようにも思えない。
「――真衣?」
「え?」
慶にぃに呼ばれて、はっとする。
「気に入るの見つかった?」
「あ、うん。やっぱこれがいいかな。」
最初に目がいった、2つでハートになるネックレスを選んだ。