Rabitt


「私いかなきゃ…」

未兎が教室を
でようとする


優が
うでをつかむ

「ちゃんと
説明して」

優の
力が
だんだん強くなる

未兎は
何も言わず静かに
優をみつめている

「言えよ!

健か?

なんとか言えよ」

優が

どなりつける

未兎は
小さく
体を縮めて
一歩下がる

優が

未兎の
頬をなぐる

こういう
事は
何度かあった

でも

未兎は
何も
言わなかった

悪いのは
曖昧で
迷ってばかりの


自分だったから

< 109 / 202 >

この作品をシェア

pagetop