Rabitt


愛しの未兎へ

ぷっと
未兎が吹き出すと

前で行事の話しを

していた行事委員が
不思議そうに首を
かしげた

未兎は

笑いをこらえて先を
読む


「俺は父親の

転勤により
転校することに
なりました

突然だったので

まともに
あいさつもできず

申し訳ない気持ちで

いっぱいです」

未兎は優のめずらしい
敬語にまた吹き出しそうになったのを
ぐっとこらえて
先へ進む


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