絶対☆私生徒会長!

◇白Side



――――――
――…



カタタンカタタン───


電車のレールの音と通学路の変わらない並木道。

いつもと変わらぬ朝だった。


8時丁度に校舎に入って教室へ向かい、元親友だった栞とぎこちない挨拶を交す。

いつのまにか定番になってしまった日常。

本当はこんなはずじゃなかった…
普通の平凡な学校生活で、栞といつまでも仲良くしてて…。

変わっちゃったなぁ~
視てた気色もなにもかも。


淡いピンク色だったのが意気なり真っ黒になっちゃった感じ。

それが私にとって0からの出発。
そして栞にとっても……








「ま~しろ~!」


感情に浸っていた私に誰かの声が過った。

誰かってそれは…


「緑!?」

「なんだよその微妙なハテナマークは!」

「…え?何?もしかして昨日の事心配して来てくれたの?」

私がそう言うと緑は少し耳を赤くしながら、

「馬鹿か!なわけ無いだろ!!」

と言う。


かーわいー、緑も中々からかいがいが有るなぁ~♪

私はそんな事を考えながら緑を見つめていた。



「…な、なんだよ!」

緑は照れ恥ずかしそうな口調で私に言う。

「べっつにぃ?」

良くとおった鼻筋。
なんか見れば見る程す吸い込まれていくような……
意外にも整った顔。







すると………


『『『『『緑くぅん♪』』』』』

意気なり私と緑の会話を遮るかの様に割り込んで来たのは同クラの
〝坂本冴嘉、三橋萌、沖田七海〟


私の次に可愛いとゆう三人トリオさん♪



「なんだよお前等。」

緑は睨み加減で言う。

それに身体をビクつかせながら坂本さんが言った。


「緑くん、揺岐さんに近付かない方が良いよ~」

「は?なんだよソレ。」

「えぇ?噂聞いてないの?遅れてるぅ~」

「……だから何だよ」


「あっ!揺岐さん居たんだぁ~、影薄くて気付かなかったよ~」


冴嘉さんの視線はゆっくり私に向けられた。

緑を横目に私に言う。


「他の男子ならともかく緑くんには手を出さないでよね~」





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