闇夜の数だけエゴはある

離れた部屋で殺気が弾けた。

その瞬間。

「!!!!!!」

私は跳躍からの胴廻し回転蹴りで天井を、武羅人は地を這うようなアッパーで畳敷きの床を、それぞれ抉り取るようにして破壊した!

まるで大型重機が部屋を解体するかのように。

当然私達の監視の為に天井裏や床下に潜んでいた野須平の狗が、巻き込まれて皆殺しにされる。

天井から、床下から。

大量の血飛沫が上がった。

「何だ…」

着地した私はクスリとも笑わずに言う。

「野須平誠がなかなかに手こずらせてくれたから期待してたのに…野須平で骨のある狗は彼だけだったのね」

< 164 / 221 >

この作品をシェア

pagetop