いちごケーキ
「うわぁ…!」
中からはエルモのおっきくなぬいぐるみが出てきた。
「可愛いっ!」
「良かった。気に入ってくれて。」
海の目は優しかった。
「ありがと!超大事にするよ?」
あたしは笑顔で言った。
超嬉しいしっ!ヤバいしっ!
「…愛。」
「か…い…?」
海が急に抱きしめてきた。
「やっべ…。」
「何が?」
「愛のこと、マジで好きになってきてんだけど…。」
カァー…。
あたしは顔が赤くなっていくのが、自分でもわかった。
「ほんとに…?」
海はあたしを離した。
「大好き。」
嬉しい。
かなり嬉しいよ?
「あたしも大好き。」
恥ずかしい〜…。
「マジで?」
海は驚いた顔をした。
「良かった〜…!
俺さ、愛まだ元カレ好きなんだと思ってたし。」
「まさかっ…!」
「俺超〜最悪な態度とってたし…!」
「え?」
「いや、ヤキモチ焼いて…冷たくしちゃった。」
「だから冷たかったんだ。
あたし、何したんだろうって悩んだんだよ!」
「ごめん。」
「馬鹿っ!」
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