addiction to you~想いが繋げる恋心~


絶対にクラウンをこの二人に渡してはいけない事が判る。


空気が張り詰める。


先に動いたのはドールだった。


手にした飛び道具を投げる。


だが、姫はそれを指で掴んだ。


それにはドールも少しは驚いた様だが表情は変わらない。


「こんな物を人に投げるとは…貴方達の創り主は余程乱暴な方なんですね」


姫のその言葉を聞いて、ドールとキティの目付きに変化があった。


ドールは武器を構え、キティも武器を手にした。


「主への侮辱は許さない」

「侮辱する者は排除する」


創り主である者を尊敬し護る。


彼等にとってそれは大切な事なのだろう。


「そこまでして尽くす理由は何です」


クラウンを捨てた人。


それが姫には許せなかった。


だから、二人が尽くす理由を知りたいと思う。






< 153 / 274 >

この作品をシェア

pagetop