-月の果てreplay story-


それが分かっているから、苦しいの。


きっと、キルトも真実を知って

苦しんでいるはずよ。



誰かが終わらせなくちゃ、

いけないことなの。



だったら、こんなくだらない事は

私が終わらせてあげるわ──…


私が、貴方を救ってあげるの。


これもひとつの愛のカタチよね──…?



──…ねぇ、"ソフィ"。


貴方なら、

みんなが幸せになれる世界を


造ってあげれた───…?



私には、それが出来そうもないわ。



「姫様、見えてきましたよ」


と隣に座っていたスワローズが

声をかける。


「えぇ……」


とソフィは、段々と近付いてくる

重々しい城を力を込めて睨みつけた。
< 379 / 496 >

この作品をシェア

pagetop