-月の果てreplay story-
不安は、的中した。
彼女は、兄上に一目惚れ。
兄上も、彼女に一目惚れ。
ありきたりな恋だった。
ありきたりな身分違いの恋だった。
身分違いだと父上は反対した。
サーカス団の仲間も
それは困ると反対した。
彼女は、サーカス団の華だった。
彼女の唄は、聞く人の心を掴んでしまう。
不思議な歌声を持っていた。
だから、彼女がいなくなるのは
サーカス団にとって
とても困ることなのだ。
だから、
どうせ上手くいくはずなんてないと
私は、消しては現れる
心の中の焦燥をかき消した。