絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



「私には知りません」



「へ…?」



「岬様はご自分の意志で出て行かれたのですから、どうなろうと私には関係ありません。

考えられる事は、お屋敷の他の方が送り迎えをなさっているか、徒歩ですね」



「と…徒歩!?」




…岬サマが、歩くの!?


考えられない出来事に、あたしは言葉を失う。




「私達は、岬様を甘やかし過ぎたみたいです。

昔は、現在のような自分勝手な方ではございませんでした。


…岬様には、きちんとした教育を、今から受けさせなければなりませんね」




ミラー越しに見える笹山さんの顔。


…なんだか、楽しんでいるように見えますよ、笹山さん。



あたしは、笹山さんの悪魔な一面を見てしまったような気がした。




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