彼は私の子供です。
それでも時間は過ぎていく。
まだ20代だというのに、若さが足りないような気がした。
ぶっちゃけて言うと。
お金はあったんだ、それなりに。
出かけようと思えばできたはず。
だけど私はしなかった。
前から言ってるけど、たかちゃんと出掛けてもつまらないから。
私は一緒に楽しみたいんだ。
そんな「普通」のことさえも手に入らない。
いつしか私は遊びに行きたいということすら口にしなくなった。
それでもたかちゃんは何も言ってこなかった。
ううん、きっと気づいてないんだ。