大好きなキミは芸能人!?
その翌日も
そのまた翌日も
不合格通知が
届きまくった。

でも
最後に1つだけ
通知がまだの
事務所があった。

あたしは
それでも
期待を捨てないでいた。

書類選考が
長いってゆ-ことは
あたしは
最終審査まで
残ったんだとか
いろいろ妄想してみる。

ブワァ-……

2階のあたしの部屋から赤いバイクにまたがった郵便屋さんが
あたしの家の
ポストに何やら
茶色い事務の人がよく
使うような
封筒を入れた。


あたしは
急いで階段を駆け降りて郵便物を両手でしっかり抱え込む。

これで
ラスト………。

っ!!

あたしは
覚悟を決め
ハサミで丁寧に
封を切る。

ピラリと
姿を現した紙に
異様に緊張する


よ-し
いっせいの-せ


【書類選考通過】



………



初めて見た文字に
戸惑いを隠せない。


「合格ぅ!!!!!!!!!!!?」

いや
待てよ…
落ち着けあたし……


あくまでも
“書類選考通過”だ…。
合格ではない……。

そうだ……
合格ではない………


高鳴る胸を
押さえながら
自分に言い聞かす。


でも自然と
口元がニヤける。






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