大好きなキミは芸能人!?
「む、無理だよ-、あたしなんて付き合えただけでも奇跡なんだからさ」

「キスは無理でも、デ-トぐらいはできるでしょう!!」


デ-ト……ねぇ?
そりゃ-、遊園地の時は
めちゃくちゃ
楽しかったし?
また行きたいけどさ…
デ-トに誘うなんて
図々しくない??
うっとうしい女だと
思われない?


「美優、ケ-タイ貸して」


紗耶香が
手を突き出して言う。


あんま
いじられるのは
好きじゃないんだけど…
「うん、いいよ」


長ズボンの
ポケットから
ちょこっと出ている
ケ-タイのストラップを無理矢理引っ張り出して紗耶香に渡す。


「ありがと-」


あたしから
ケ-タイを受け取るなり
何やらあたしに
見えないように
ポチポチとボタンを
押す音だけが
聞こえる。


「美優いつ暇?」

「え?あ、明日とか…」


「サンキュ-」

そしてまた
ポチポチとケ-タイを
いじりだす。

「送信っ♪」

そ、そ、送信!!!!!!!!!?

…ピロリン♪


「さ、紗耶香まさか翔平にメ-ルとかしてないでしょうね!」


あたしの質問に
ニヤリと気持ち悪く
笑う紗耶香。

ま、まさか……


「これ見て☆」

紗耶香に言われ
ケ-タイの画面を覗きこむと………


----------------------DEAR,翔平 16:37
----------------------
< 62 / 196 >

この作品をシェア

pagetop