ケンカ上等☆不良校上々↑↑
《夏 --恋の季節--》

★恋愛大作戦






夏の夜。


蒸し暑さに、うっすらと意識が降りてくる。




───コン──コン



重い。

何かいる?





思うように動けなくて。


────コン─



太ももに触れた誰かの手が、あたしの頭をおかしくする。



唇にかかる甘い吐息。


あと数センチで、それは重なろうとしてた。








───コン‥



さっきから鳴り響いてた音が止まる。


視界に入ったハイヒール。






「ちょっとお〜!!

あんた何してんのかなあ?
ウチらのリーダーに手ぇ出すなんて、いい度胸じゃな〜い?」



女の子らしい可愛い声を出しながら、あっという間に周りの男を片付けた。



「みくる、大丈夫?」


あたしを不安げに見つめてるのは、


「芽咲………?」






栗色のクルクル髪。

でも、いつもと少し違う。




「みくるっ、芽咲っ」


あとを追うように、駆けつけたのは3名。



あたしの仲間。






< 103 / 541 >

この作品をシェア

pagetop