ケンカ上等☆不良校上々↑↑
シンと静まった空気の中、2人でアキちゃんを見つめる。
「や.やっぱ言うのやめるっ」
あたしたちを見たあと、頬を赤く染めて、俯く。
「なんでよ〜」
そんな様子を見て、芽咲が唇を尖らせて拗ねてる。
「だ.だから、2人も知ってる人」
俯いたまま、小さく言った。
アキちゃんの好きな人は、
あたしと芽咲が知ってる人で、
一目惚れして。
「私も知ってる人〜?
まさか太陽?!」
「アキ、芽咲の彼氏、タイプじゃないし」
「あら、そぉ?」
…………って、誰?
1人悩んでると、まるで邪魔するかのように低音が耳をついた。
「みくる、またケータイ鳴ってるよん」
スッと芽咲に差し出され、通話ボタンを押す。
「もしもし?」