ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「はい。
ケータイありがと」
「…………」
「せっかくアキがお礼言ってあげてるのにぃ。
無視するとか最悪ー」
「…………」
「なんか言いなさいよ」
「………こ.こま.こま」
「コマ?」
「アキちゃん、それは困るよ!!」
勢いで、アキちゃんの肩をギュッと掴んだ。
「は?何の話?困る?
てか、痛いっ」
びっくりして動揺し始めたアキちゃんを、未だ離さず。
「あはははっ、やばっ、みくる最高♪」
1人だけ呑気な、芽咲の笑い声が響く。
「芽咲、みくるに変なこと吹き込んだでしょ?」
「恋する乙女は単純なのね〜」
困るよー。
アキちゃん、お願いだから翼を好きにならないでー。
「みくる、お願いだから、いい加減解放して」
それでも尚、その状態のまま。
「わかった。
いいこと教えてあげるから離せ」
いいこと?
その言葉に反応して、パッと肩から手を離した。