ケンカ上等☆不良校上々↑↑
今までより、ずっとずっと強く。
離れたくないよ。
離したくない。
腕に力を入れて、すがるように抱きつく。
この腕を離したら、翼との距離がすごく遠くなっちゃいそうで怖い。
「みくる………」
静かだった。
あたしたちを取り囲んでいる何もかもが。
そして耳に響いてくる声が。
冬の寒さは、感じてる温もりが消し去ってくれて。
「ヤダよ。聞きたくないっ!」
その温かさから突き放される気がして、不安でいっぱいで。
翼の温もりも優しさも知ってしまったあたしは、きっと後戻りできない。
今まで抑え留めていた何かに亀裂が入っていくように。
「離れたくない」
感情がどんどん外に溢れ出していく。
最後には壊れるのかもしれない。
このままじゃ、あたしは、自分で自分を止められなくなっちゃいそうだよ。