ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「おまえ誰だよ」
負けじと理基くんも翼を睨む。
「別に誰だって良くね?」
答えると、その睨む理基くんを軽々と突き飛ばした。
「みくる、帰っぞ」
え?なに?
なんなの?
どーなってんの?
意味も分からず考えていると、倒れてる理基くんが口を開いた。
「飛竜…翼?」
「そーだけど、?」
なんだ、翼のこと、知ってるんだ。
「また、人助け?」
そっか、翼って不良の間では有名なヒーローなんだっけ。
「そーだなー、惜しい」
翼はそう言って、笑顔を見せる。
「は?なにそれ」
バカにしたような言い方の理基くん。
すると、翼はあたしの前でしゃがみ込んだ。
「え?、ちょっ」
肩を引き寄せられて一言。
「コイツ、俺の女だから。
守んの、あたりめぇだし。
今度手ぇ出したら殺す」