ケンカ上等☆不良校上々↑↑
突如現れた人物に、あたしはただ言葉を失うだけ。
「やっぱり〜‥」
膝から崩れた太陽は、泣きそうな顔をしてる。
朝からの騒ぎに、今、あたしたちは全生徒ならず全教師の注目の的。
だいたい…、
「木崎さん、ごめんなさい!」
ドアを開けた人物の片方が、あたしの目の前で頭を下げた。
「り.理基くん………。
なんで、ここにいんの?」
それだけじゃない。
「翼先輩っスか?
すっげー!会えたーー」
テンション上がりまくりの歩夢。
この状況は一体何なんでしょう?
てか、どーにかして〜っ!!
「逃げっぞ」
不意に翼に腕を掴まれて、教室から走り出す。
「えっ、ちょっ」
「いいから来い」
野次馬になってる生徒たちのわずかな隙間から、手を引かれて走るあたし。
崩れてる太陽を哀れそうに見ながら、翼の言うことを聞いて、逃げることにした。
だって、あのままじゃ、
また地獄の質問責めだもん。