恋のどれい
「ストーカー?!」
「ばればれなんだよ。俺んちをつきとめようとか、考えたんだろ?」
ごもっともでございます…。
あたしはしゅんと背を丸める。
前川くんがますますあたしの肩を引き寄せた。
「つれっててやるよ…」
「えっ…」
ほんとう?と目を輝かせる。
教えてくれるんなら、ストーカーしててよかった~!!
「なんてうそにきまってんだろ。ばーか」
「ばかって…あんたねぇっ!」
前川くんの顔を見た。
チュッ
ふいうちのキス。
音をたてて唇がはなれた。
前川くんの腕の中であたしが熱を帯びる。