僕の女王様
「海斗・・・こんなところで寝ると風邪ひくわよ」


裕也と別れて家に入るとリビングのいちばん玄関に近いソファーで海斗が寝ていた。


「海斗」


再び体をゆすると、目をこすり、体を起こす。


「おかえり、遅かったね」


若干機嫌が悪いように聞こえる。


「いろいろあってね」


細かい言い訳をしなくても海斗には通じる。
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