続きの俺様!何様?執事サマ!?




「櫂、彼女の目の前で他の女ほめないの。ほら」



私が指差した先、唇を尖らせた皐月を見て、櫂は「あっ」と焦りだす。

急いで皐月のほうへ体をむけた。



「ち…ちゃうから!!俺は皐月がいちばんかわええと思っとるし!!」

「もういい」

「堪忍!!」

「櫂はもう無意識だもんねー、しょうがないよねー?」



にこにこ笑いながらも、声に棘がある。

怒ってるなー、皐月。

まあいつものことだけど。



「だから…ほんま、皐月がいちばん好きやし。ごめんな?」



手を合わせて眉をさげて櫂が謝れば、皐月の顔は赤くなって。



「………あーもーいいよ!!許す!!」



いつも、こうやって仲直りをしてる。

なんだかんだで仲良し。






ただひとつ、変わったこと。



櫂は皐月とつきあいはじめた。



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