続きの俺様!何様?執事サマ!?




空いた右手で頭をなでられた。



そして





「……俺は生涯、愛を愛しぬくことをここに誓います」





微笑みながらそんなこと言われちゃったら、私はもうがまんできなくて、目から涙がこぼれる。

爽はその涙を何度もぬぐってくれた。





「……私も、誓います……っ」





私はそうやってを答えるだけで精いっぱいだったけど、爽は笑ってくれた。

いままででいちばん優しい笑顔。




涙のとまらない私にキスをくれて、胸はいっぱいになって。

そこからあふれる想いは、言葉になる。




「……すき……」

「……俺への愛って、そんなもん?」

「え……?」




「俺は、愛してるんだけど」




少しぼやけた視界のなかでもわかる、爽の微笑み。




「……愛は?」




私を見つめるその瞳に誘われて、私は口を開いた。



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