魔神戦記!
 
やがて周りの木のほとんどが吹き飛び、その場だけ森が丸く伐採されたようになってしまった。

その円の上空。

中心に佇むのは、俺…
紫の光を不気味に放つ、凶魔神ガルウノサス!


『鬼神ルシヴァナ。
お前を最初に狩るか』

「狩る…だと?」

ルシヴァナはアクセル・フィストの連撃を防ぎ切れず、身体の至る箇所に打撃を受けていた。

『そうだ。
貴様ら神の心臓にあたる『神核(しんかく)』を抜き取り、凶の主の御前に差し出す。
そして主の完全なる復活の贄となってもらう!』

(どういうこった?
凶は主の命令で解放界に来ているのでは無いのか?
それとも…)


ルシヴァナは再びアガストを構え直し、

「来やがれ!!
テメェこそ、ウノサスの身体から引きずり出してやるぜ!!」

俺…ガルウノサスは無言で右手に砕鋼峰、左手に破天虹を出し、

『では、遠慮無く狩らせてもらうとするか』

上空から凄まじい速さでルシヴァナに襲い掛かって行った!


………

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