先生は19歳
―――――――バレンタイン当日



「これ!いつもありがと」

「おっ!サンキュっ」



私はいかにも「義理だよ」みたいなノリで渡してしまった。

でもこれはこれでいいの。

本気の“告白”はまだ早いから。





新しい恋見つけなきゃ。





そう思って先生の嫌なとこを探してみた。

でも、見れば見るほどなんか悲しくなっていく。





さらさらの淡い茶髪。

綺麗な白い肌。

柔らかい声。

えくぼのある笑顔。

綺麗で大きな手。





先生のすべてが好きで好きで・・・



ホントに諦め切れない。








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