至適彼氏
ずるいよ、葛城君。
そんな二択、ありえないよ…。


あたしは首を動かし、周りを見る。

みんな自由に騒いでいて、誰もあたし達を見ていない。


今しかないよね。
もう一度誰も見ていないことを確認して、あたしは葛城君の唇の端っこに、触れるか分からないくらいのキスをした。


急いで葛城君から離れ、恐る恐る葛城君を見る。

やっぱり…。

不満そうな葛城君の顔。


「オマエ…」
「場所なんて言われてないもん。あれだって、キスだもん。」


言われる前に、言ってみた。
どーだ、あたしだってやられっぱなしのバカじゃないんだから。
約束だから、昨日の続きはナシだからね!!


「バカが頭使いやがって。」




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