至適彼氏
「あ、葛城君いたんだね。バイバイ。」

そのまま帰ろうと思ったのに。
声をかけなかったら、こんなことにはなってなかったと思う…。


「仁菜。」

名前を呼ばれてびっくりした。
だって一度も呼ばれたことなんてなかったもん。
ゆっくり、葛城君のほうを振り返る。

メガネをはずしながら、あたしのほうに近づいてきた。



「オマエはバカだから、俺と付き合うのがちょうどいいんだよ。」


予想もしなかった葛城君からの告白。
生まれて初めての告白にあたしは驚いて。
バカだから、葛城君からバカだって言われたのも忘れちゃって。

深く考えずに、『うん。』って返事した。



返事をしたと思ったら、いきなりキスされたんだっけ。


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