20歳の私へ【短編】
その後―。

他式場では

シャンパンやチキン

トリュフやキャビア等が用意された。

「愛魅〜!結婚おめでとーっっ♪♪」


「久し振り〜♪きれいになったね〜…」


「成人式の前に結婚式やったから、俺等だけちょっと早い再会だなぁ♪」


皆に挨拶して周り

お祝いの言葉をもらう。


でも一樹は

もうすでに帰ってしまったという

仕事の都合だそうだ。


瑠美から

「これ一樹が愛魅に渡してっていってたから」

とアドレスと一言が書いてあるメモを渡された。


[結婚おめでとう!!改めて敦司と愛魅にちゃんと言いたいから連絡先↓↓
***.***.ne.jp]


一樹とちゃんと話せなかったのは

残念だけれど

なぜか心が軽くなった。

卒業の時期

告白出来なかった頃から

背負ってきた「後悔」

それを消して

曇り一つ無い

幸せな世界を

取り戻せた気がした。

昔のように………。



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