蒼い月~さよならのサイン~
「ち、違うよ!ただの腐れ縁!」
「高校生活も、あと一年だよ。早く付き合っちゃえば?」
「そ、そんな仲じゃ…」
「じゃあ、私がもらっていい?」
さおりが真剣な顔で言う
「ダメッ!!」
「…ぷっ!!な、訳無いでしょー。本気にならないでよー!アハハッ」
「もう。さおりってば。」
「彩名からかうのは私の生きがいだから?」
さおりは笑って言う
「もう、知らない!」
と怒る素振りを見せる
さおりはすまなそうな顔をした
「隙ありっ!」
さおりのお弁当から
からあげを横取りして
口にほおばる
「あ~、最後に食べようと思ってたのにー。」
「これで許してあげる!」
にっこりとさおりに笑いかけた。
「世の中厳しいわぁ~。」
「「ぷっ!あははっ!!」」