蒼い月~さよならのサイン~

蒼い月が見つめている




バシュッ




晶と浩一が着いたのは霊峰富士




山頂は夜の風が頬を刺す




足元には雪が積もり二人の足跡しかなかった





晶と浩一は横に並んで立ち、火口を見つめた




そして両手を火口へと向ける




二人はもう言葉を交わす事なく瞳で会話をして頷いた







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