~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
 はあ、と思いっきり息を吐いて麟紅は手近な椅子に腰掛けた。
 時刻は十時四十分。ラッシュの時間帯も過ぎ、そろそろ客もいなくなるころ。閉店時刻は十一時だ。店主の親父が心変わりしない限り二十四時間営業なんてことはならないだろう。後はゆっくり時が経つのを待てばいい。

「さすが二週四日これだと疲れるな……。やっぱ一年の時みたく三日でよかったかな」

 ふう、ともう一度息をつく。ため息をつくと幸せが逃げるとかもう言っていられない。こういうときにつかずにいつため息をつくと言うのか。
 とそんな風に一人でため息について再定義しているところに店の扉が開き、二人の影が現れた。
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