【短編】嫉妬[続2編追加]
嫉妬2
やっと、俺と綾希の事が公認になった。


自分で言うのもなんだが、俺ってかなりモテるんだよね。


だから、俺を好きな女が綾になにかしないか不安で言えなかった。


綾が好きでたまらないから。


今でも、綾に告られた日のことを覚えてる。


大抵の女は、顔すら覚えてない。


綾は、それほど大事な女。


実は、綾もモテてんだよ。


あいつは、無自覚だけど。


なんか常に男共の視線が綾にいってるんだよ。


綾は知らないだろうが俺の涙ぐましい努力と言ったら....


俺って、こんなんだったっけかって思うほどだ。


俺が綾を好きになったのは、定番かも知れないが入学式の日に一目惚れだった。

なんか綾だけが輝いて特別に見えたんだ。


それから、自然と綾にだけ視線が。


綾を見てて思ったのは、危なっかしいってこと。


吐き出しもせず我慢。


わかってたのに。


俺がはけ口になりたい。


綾を守って支えたい。


そう思ってたのに。


俺が綾を苦しめてた。


それに、気づかなかった。

一人で浮かれて幸せだったから。


綾自身を見ていなかった。


綾といれることに気をとられて。


情けない。


俺は、モテるけど真剣につきあうのは綾が初めてだったから。


だから、スキルがなくて。


まあ、ないほうがいいんだけどさ。


だって、見た目通りだったら、綾を余計不安にさせるだろ。
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