秘密の味
「ただいま…」

シーンと響く一階
かすかに聞こえる

話声


「…………」

「………」

2階にはお兄ちゃんと里沙さんがいる

キレイに並べた靴をみながら2階をみた

「頑張って…るのかな?里沙さん?それとも…」


階段を上がるたびに
心臓がバクバクいう


だんだんと声が…

「有…………でしょ?」

「……」


忍び足で
私は部屋に行った
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