秘密の味
「お兄ちゃんと喧嘩した次のひ…」


声が小さくなる
奮える…


「お兄ちゃんと…仲直り…」

「……」


黙って聞くお兄ちゃん
ケド…

手の力は
緩まない

「仲直りするために…クローゼットの中に入って…」

「クローゼット…?俺の部屋??」


お兄ちゃんの顔が
強張る


「驚かして…仲直りしようとしたのケド…お兄ちゃんが…」


「俺がなに…?」


トーンの低い声が
耳に入る
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