雪山



悟が、口を開いた。

「下手に動けないし…助けが来るのを、信じて待とう。……だから、それまで絶対寝ちゃ駄目だ。」


そう。

私達にはそうすることしかできない。


でも…

「寝ちゃうかもしれない…」

私の思っていた事を、香奈子が言った。



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