1つのヒカリ

お料理

日曜日,約束していた通り千種ちゃんの家で料理をする事になった。


｢え~っと,こっち…だよね?｣


千種ちゃんにメールで家までの道を教えてもらってそのメールを見ながら移動していた。


この右の道を曲がったら千種ちゃんの家のはず。


｢こ,此処?｣


メールに書かれた通りに行くと前に立派な家が建っていた。
念のため表札を見てみると｢住倉｣とちゃんと書いてた。


うわぁ,金持ち~…


そんな事を思いながらインターホンを鳴らすと｢はいは~い｣と軽快な千種ちゃんの声が聞こえて暫くして千種ちゃんが出てきた。


｢いらっしゃい,夜瑠!入って~｣

｢あ,うん。お邪魔します…ッ｣


千種ちゃんに手招きされて家の中に入っていく。


｢キッチンこっちだよ~｣

｢うんッ…｣


千種ちゃんの後ろをついてキッチンへと向かって行く。


それにしても立派な家。
新築だし。

私の家とは比べ物にならないや。


｢此処だよ~｣

｢広いね…っ｣

｢あはは,そう?｣


リビングにあるキッチンはカウンター付きで2人が余裕で入れるほどの綺麗で広いキッチン。


｢じゃあ始める?｣

｢あ,うんッ｣

｢夜瑠先生宜しくお願いしま~す!｣

｢え…?!｣


先生!?


｢教えてもらうんだから先生でしょ?｣

｢あ,そっか…｣


何か照れるな…。


そして,私と千種ちゃんで料理教室が始まった。