Cold Phantom [前編]

一章第二話 日常にスパイス

※※※※

痛い。
第一印象は痛いだった。
痛くて痛くて泣き出しそうな程…
本当は抵抗も出来たけど、私にそんな勇気は無かった。
抵抗したら、私は生活出来ないし…それに…
(あっ……。)
喉元過ぎれば痛みは心地よさに変わることを私は知っていたから…抵抗なんて馬鹿らしい。
(あはっ…あはは…)
後は心地よさに身を任せれば良い。
心が壊れてしまうそうな程の気持ちよさに…
(あはははっ!)
心が高笑いしている。
惨めな私に心が高笑いした。
(もう、良いや。何でも良い。惨めなくらいが一番私らしいのかもしれない。)
私は復唱する。
心中で何度も…
もう良い…
もう良いよ…
もう……良いんだよ…







もう………良いの?




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