Cold Phantom [前編]

序章第二話 平穏な部員の日常

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槍倉北高は広い敷地を持つマンモス高だと言う噂を昔から聞いてはいたが、その噂通り…いや、それ以上に広い学校だった。中学時代に使っていたグラウンドにも見間違えそうなほど広い中庭。端から端まで200mはありそうなとんでもな長さの渡り廊下。そして何と言っても凄いのが、小さい野球ドームでもスッポリと移してしまえそうな広さのデカイグラウンドなどなどが入学早々一番に目に入った。
この槍倉北高校は公立の学校としてはとても時代が長い学校だそうだ。
増改築を幾度か繰り返してきたが、その名残は現在「特別棟」と言う渡り廊下の端にある棟がその一片だと言う。
なぜそこまで詳しいのかと言うと、高校側から貰ったパンフレットにそう書かれているからだ。
そして、俺はこの特別棟に興味があった。今現在は部室として使われているようで演劇や調理部等々インドアな部活が特別棟に集約されている。
つまり、そこに吹奏楽部の部室があるのは必然だと思っていたからだ。
だが…
その特別棟も大きく部屋数も多かった。
おまけに実習室の掛札がなく、そこも当時のままなのか、イーゼルや彫像がある部屋が2-B等になっていたりでさっぱり目指す部屋が見つからない。
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