letter
「ふぁ~、飲んだぁ~」
一颯は、ソファに体を投げ出した。
「一颯、まだ飲む?ビールかワインやけど」
陽向は、キッチンからグラスを出し、テーブルに置いた。
「おん。ビール貰おっかな。んで、例の手紙はどこなんよ?」
「そこにあるやろ?真っ白い封筒のやつ。」
どれどれ…と、郵便物の中から一颯は封筒を探す。
陽向は、その間にビールをグラスに注ぎ、一颯の前に置く。
「おっ!!あったあった。ねっ、陽向、ハサミちょーだい。」
陽向は、一颯にハサミを手渡すと、封筒がゆっくりと開けられていく。
封筒と同じ様に、真っ白い便箋が1枚。
「ん~?何々?」
「何て書いてあるん?」
便箋を見つめる一颯を、陽向は黙って見つめた。

