僕にキが訪れる
「紅茶でよかったかな」
「あ、アリガト」
カップを2つ手に持って居間に戻ると、委員長はタオルで髪の毛を拭いているところだった。
持っていたカップを1つ渡し、熱いから気をつけてと告げると、彼女は「私猫舌なのよねぇ……」と漏らしてカップをテーブルに置いた。
「ていうか何でそんなに濡れてるの?」
確か今日は朝から雨だったから傘を忘れるはずないんだけどと思いつつ、僕はその疑問をぶつけた。
「盗まれたの、傘」
紅茶に息をふきかけつつ、彼女は簡潔にそう答える。
「あ、アリガト」
カップを2つ手に持って居間に戻ると、委員長はタオルで髪の毛を拭いているところだった。
持っていたカップを1つ渡し、熱いから気をつけてと告げると、彼女は「私猫舌なのよねぇ……」と漏らしてカップをテーブルに置いた。
「ていうか何でそんなに濡れてるの?」
確か今日は朝から雨だったから傘を忘れるはずないんだけどと思いつつ、僕はその疑問をぶつけた。
「盗まれたの、傘」
紅茶に息をふきかけつつ、彼女は簡潔にそう答える。